勝点3が、指の間からこぼれ落ちていきました。
2026/27シーズンのJ3リーグ第3節。アウェイ・カンセキスタジアムとちぎで栃木SCと対戦した我らがギラヴァンツ北九州は、後半に2点をリードしながら、そこから9分で追いつかれて2-2のドロー。今季初勝利は、またしてもお預けとなりました。
…正直、しんどい引き分けです。
中2日、そして「あの場所」へ
この試合、いろいろと重たいものを背負っての一戦でした。
まず、3日前の8月19日。ホーム・ミクスタで迎えた天皇杯1回戦で、JFL・沖縄SVに1-2の敗戦。延長戦の末、しかも74分から10人で戦っての黒星でした。そこから中2日でのアウェイ戦です。
そしてもうひとつ。カンセキスタジアムとちぎは、わずか2か月半前に、あの試合をやった場所なんですよね。
6月7日、明治安田J2・J3百年構想リーグのプレーオフラウンド、39-40位決定戦。渡邉颯太が先制しながら逆転を許し、延長で力尽きて1-2。北九州は40クラブ中の最下位という結果で、あの移行期のシーズンを終えました。
あれから監督が代わり、選手も入れ替わり、チームは新しくなりました。同じ場所で、同じ相手に、どんな姿を見せてくれるのか。私にとっては、そういう意味でも特別な一戦でした。
関東のアウェイですし、スタジアムで観戦!と思ったのですが、19:00キックオフですと私、帰れないかも!?ということで、今回は遠征断念。DAZN観戦となりました。
スタメン|福森健太が、古巣のピッチに立つ
この日の北九州は4-2-3-1。
GKは大谷幸輝。最終ラインは神橋良汰、奈良坂巧、星広太、そして福森健太。中盤に岡野凜平、平松昇、吉長真優、遠藤貴成。前線は河辺駿太郎と、キャプテンの髙橋大悟という顔ぶれでした。
ここで触れておきたいのが、福森健太です。
彼は2022年から2025年までの4シーズンを栃木SCで過ごした選手。昨年12月に北九州へ完全移籍してきました(北九州は3度目の所属です)。栃木を離れるとき、「共に闘った時間は僕にとって宝物」というコメントを残しています。
その古巣のピッチに、今度は敵として立つ。スタンドの栃木サポーターにも、思うところがあったんじゃないでしょうか。
対する栃木SCは3-4-2-1。GK田代琉我、最終ラインに阿部海斗、鈴木俊也、田端琉聖、内田航平。中盤は名願斗哉、松下佳貴、世瀬啓人、永井大士、中野克哉。1トップに近藤慶一が入りました。
米山篤志監督が率いる栃木は、開幕から1勝1分の無敗。しかもホームです。
スコアレスで折り返した前半
前半は0-0。
シュート数は最終的に栃木19本に対して北九州8本。数字だけを見れば押し込まれた展開でしたが、それでも前半を無失点で折り返したのは、この日のチームにとって大きな意味がありました。
天皇杯の120分から中2日。走れるのか、耐えられるのか。そこがまず心配だったので、スコアレスでのハーフタイムには少しほっとしたのを覚えています。
61分、髙橋大悟のPKで先制!
試合が動いたのは後半16分、61分でした。
獲得したPKのキッカーはキャプテンの髙橋大悟。左足でゴール左下へ、落ち着いて決めました。
これが北九州の、今季J3リーグ戦での初ゴールです。開幕の讃岐戦は0-0でしたから、リーグ戦2試合目にしてようやくネットを揺らしたことになります。しかも決めたのはキャプテン。
よし、と思いました。ここから、と。
76分、吉原楓人が追加点。2-0
そして76分。
61分に遠藤貴成と代わってピッチに入っていた吉原楓人が、ペナルティエリアの外から右足を振り抜きます。ボールはゴール右下へ。
2-0。
アウェイで、格上相手に、残り15分を切って2点のリード。しかも途中出場の選手が決めるという、いちばん気持ちのいい形でした。
このまま、今季初勝利だ——。
そう思ったんです。思ってしまったんです。
そこからの、9分
79分。栃木のフリーキックから、途中出場の鈴木輪太朗 イブラヒームにヘディングを決められて1-2。
そして85分。ペナルティエリア内から五十嵐太陽に右足で流し込まれて、2-2。
…あっという間でした。
2点のリードを奪ってから追いつかれるまで、わずか9分。セットプレーからの1点目で流れが変わり、勢いづいた栃木を止められませんでした。
中2日の120分がここで効いたのか、リードを守る意識が強くなりすぎて重心が下がったのか。画面越しでは分かりません。ただ、最後の10分の栃木の圧は、明らかにこちらを上回っていました。
試合終了の笛が鳴ったとき、私はしばらく動けませんでした。
栃木SC 2-2 北九州|スタッツで見ると
| 項目 | 栃木SC | 北九州 |
| シュート | 19 | 8 |
| コーナーキック | 7 | 3 |
| フリーキック | 11 | 17 |
| オフサイド | 5 | 1 |
| PK | 0 | 1 |
| 警告 | 3 | 1 |
シュート19本対8本。内容だけを見れば、栃木のほうが押していた試合だったと言わざるを得ません。少ないチャンスをきっちり決めて2点を奪ったことは評価できますが、その後に守り切れなかった。
入場者数は4,973人。曇り、気温25.4℃、湿度90%という蒸し暑いコンディションでした(主審は石丸秀平さん)。
それでも、収穫はあった
悔しい引き分けですが、下を向くだけの試合ではなかったと思っています。
- 今季J3で初めてゴールが生まれた。しかも2点
- 決めたのはキャプテン髙橋大悟と、途中出場の吉原楓人——中心選手とベンチメンバーの両方
- 天皇杯の延長120分から中2日で、アウェイで先に2点を奪えた
田中遼太郎監督は就任時から「走ること、戦うこと」を掲げてきました。この日、90分間それができていたかは議論があるかもしれません。でも、ゴールが遠かったチームがようやく2点を取った。その事実は小さくないはずです。
これで北九州は2試合を終えて勝点2。まだ順位を語る段階ではありません。9月9日には、台風で延期になっていた琉球戦も控えています。
次節は8月30日、ホーム・ミクスタに松本山雅を迎えます。
次こそは……今シーズン初勝利を! VAMOS、ギラヴァンツ北九州!🌻
この日の記録
| 項目 | 内容 |
| 大会 | 2026/27 明治安田J3リーグ 第3節 |
| 日時 | 2026年8月22日(土)19:00キックオフ |
| 会場 | カンセキスタジアムとちぎ |
| 結果 | 栃木SC 2-2 ギラヴァンツ北九州 |
| 得点 | 61分 髙橋大悟(北九州・PK)/76分 吉原楓人(北九州)/79分 鈴木輪太朗 イブラヒーム(栃木)/85分 五十嵐太陽(栃木) |
| 入場者数 | 4,973人 |
| 天候 | 曇り、気温25.4℃、湿度90% |
| 主審 | 石丸秀平 |

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