ようやく、ミクスタで勝てました。
ギラフェス。小倉城と、花火600発と
2026年10月3日(土)17時、ミクニワールドスタジアム北九州。明治安田J3リーグ第9節、高知ユナイテッドSC戦です。
この日はクラブの一大イベント、ギラヴァンツフェスティバル(ギラフェス)。2017年から毎年夏にやってきたお祭りが、シーズン移行にともなって今年から秋開催になりました。
今年のテーマは小倉城。累計入城者数1,000万人突破を記念したコラボで、小倉城デザインの「ギラフェスシャツシート」が全席に配布されました。小倉城武将隊が来場し、小倉祇園太鼓のパフォーマンスがあり、ギラ縁日があり、そして試合終了後には花火600発。
クラブの来場目標は15,000人だったそうです。
12,707人が来た
結果、この日の入場者数は12,707人。
目標の15,000人には届きませんでしたが、これは今季のミクスタで最多の数字です。どれくらい多いか、並べてみます。
| 節 | 日付 | カード | 入場者数 |
|---|---|---|---|
| 第2節 | 8/15 | 讃岐(0-0) | 7,817人 |
| 第4節 | 8/30 | 松本(1-1) | 4,693人 |
| 第6節 | 9/12 | 鳥取(2-4) | 3,731人 |
| 第8節 | 9/26 | 鹿児島(1-1) | 5,433人 |
| 第9節 | 10/3 | 高知(2-0) | 12,707人 |
この試合までのホーム4試合の平均が約5,418人ですから、倍以上です。
そして、この日まで北九州は今季のリーグ戦でホームの勝利がゼロでした。0勝3分1敗。いちばん人が集まった日に、まだ勝てていない。これはなかなかの重圧だったと思います。
先発は、1人だけ替えた
4日前の火曜日、同じミクスタでルヴァンカップの名古屋グランパス戦がありました(先発11人入れ替え。それでも吉田晃盛が、意地の1点|北九州 1-3 名古屋)。あの試合は先発11人を全員入れ替えています。
そして中3日のこの日、北九州の先発は前節・鹿児島戦から1人だけの変更でした。吉長真優が外れて、原康介が入る。それだけです。
火曜に主力を一切使わなかったから、土曜にほぼ同じ11人で戦える。ターンオーバーが、きれいに機能した形です。
布陣は4-4-2。GK大谷幸輝、最終ラインは神橋良汰・安光将作・横窪皇太・福森健太。中盤に平松昇、原康介、坂下湧太郎、髙橋大悟。前に高昇辰と吉田晃盛。
前半は、完全に高知の時間だった
そして始まってみると、押されました。
前半終了時点のスタッツがこれです。
| 前半のみ | 北九州 | 高知 |
|---|---|---|
| シュート | 1 | 5 |
| 枠内シュート | 0 | 1 |
| ボール支配率 | 35% | 65% |
シュート1本、枠内ゼロ。ボールは3分の1しか持てていない。
15分ごとのポゼッションを見ても、39%→36%→35%と、じわじわ押し込まれています。27分と39分に七牟禮蒼杜、45分には下田栄祐のシュートを大谷幸輝がセーブ。
それでも0-0で折り返せたのは、大きかった。
後半も、重たい空気のままだった
後半に入っても構図は変わりません。47分に濱託巳のシュートをブロック、同じく47分に佐々木敦河のシュートは枠外。62分にも濱託巳。
65分時点のシュートは、北九州2本に対して高知8本。
61分に吉長真優と西村真祈を同時投入して流れを変えにいきましたが、正直、画面越しでも嫌な空気でした。
こういう日に点が入らないと、だいたい最後に失点する。そういう試合を、今季ここまで何度も見てきました。
68分、高昇辰
その空気を、一発で変えたのが68分でした。
右サイドに上がった福森健太の山なりのクロス。ペナルティエリア内で高昇辰がヘディングで合わせて、ゴール右上へ。
1-0。
高昇辰はこれで今季3ゴール目。9月12日の鳥取戦、9月20日の相模原戦に続く得点です。172cmの選手が、ヘディングで決めた。
スタジアムの空気が、あの瞬間に完全にひっくり返ったのが分かりました。12,707人がいる場所の、1点の重さです。
71分、安光将作。3試合連続ゴール
そして、そのわずか3分後。
味方のシュートのこぼれ球に反応した安光将作が、ペナルティエリアの外から右足。ゴール右上に突き刺さりました。
2-0。
この安光将作、とんでもないことになっています。
| 日付 | 試合 | 結果 | 安光 |
|---|---|---|---|
| 9/20 | 相模原戦(A) | 2-1○ | 1ゴール1アシスト |
| 9/26 | 鹿児島戦(H) | 1-1△ | 1ゴール |
| 10/3 | 高知戦(H) | 2-0○ | 1ゴール |
北九州でのリーグ戦3試合で、3ゴール1アシスト。しかも彼はDF登録のセンターバックです。
9月中旬にRB大宮アルディージャから期限付き移籍で加入して、まだ3試合。デビュー戦の相模原戦でいきなり1ゴール1アシストを決めたときも驚きましたが、まさか毎試合決めるとは思っていませんでした。
ここからは、試合巧者だった
2点リードしてからの20分間が、この日いちばん良かったところかもしれません。
73分に高昇辰を下げて平原隆暉、89分には奈良坂巧と井澤春輝を同時に入れる。時間の使い方が落ち着いていて、高知に思うような形を作らせませんでした。
85分時点のシュートは、北九州4本・高知8本。打たれてはいるものの、枠内は北九州3本に対して高知2本です。
そのまま2-0で試合終了。
支配率38%で、2-0
最終的なスタッツが、この試合をよく表しています。
| 項目 | 北九州 | 高知 |
|---|---|---|
| シュート | 4 | 8 |
| 枠内シュート | 3 | 2 |
| ボール支配率 | 38% | 62% |
| 警告 | 0 | 2 |
シュート数で下回り、ボールも持たれて、それで2-0。
でも枠内シュートだけは3対2で上回っています。4本打って3本が枠に飛び、そのうち2本が入った。これが決定力というやつだと思います。
前節の鹿児島戦は、枠内9本を浴びて1失点でした(安光将作「その評価は今日の試合でしてはいけない」|北九州 1-1 鹿児島)。大谷幸輝が止め続けた試合です。この日も、守る時間の長さは同じでした。違ったのは、こちらが決め切ったこと。
リーグ戦では、これが今季ホーム初勝利
そして、この日の価値です。
| 今季ミクスタでのリーグ戦 | 結果 |
|---|---|
| 第2節 讃岐 | 0-0 △ |
| 第4節 松本 | 1-1 △ |
| 第6節 鳥取 | 2-4 ● |
| 第8節 鹿児島 | 1-1 △ |
| 第9節 高知 | 2-0 ○ |
リーグ戦では、これが今季のホーム初勝利です。そして今季初の完封でもあります。
(厳密に言うと、9月2日のルヴァンカップ1回戦でいわきFCに1-0で勝っているので、ホームの勝利そのものは2回目です。ただ、そのときの入場者数は1,989人。リーグ戦で、しかも12,707人の前で、という意味でこの日は特別でした。)
高知には、2連敗していた
もうひとつ。高知ユナイテッドSCとの過去の対戦成績は、この日まで2戦2敗でした。
2025年6月21日にアウェイで2-3、同年9月27日にはミクスタで0-2。一度も勝てていない相手だったんです。
3度目で、ようやく初白星。しかも完封で。
14位、勝点10。次はアウェイで奈良
これで9試合を終えて2勝4分3敗、勝点10。順位は17位から14位へ、3つ上がりました。
高知は1勝2分6敗の勝点5で19位。3連敗です。
次は10月10日(土)14時、ロートフィールド奈良で奈良クラブ戦。奈良は勝点17で4位につけている上位です。
直近のリーグ戦は1勝1分。ここに今日の勝利が乗って、2勝1分。負けていません。
浮上のきっかけ、という言葉を使っていいタイミングが、やっと来た気がします。
この日の記録
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 2026/27 明治安田J3リーグ 第9節 |
| 日時 | 2026年10月3日(土)17:00 キックオフ |
| 会場 | ミクニワールドスタジアム北九州 |
| スコア | ギラヴァンツ北九州 2-0 高知ユナイテッドSC(前半0-0/後半2-0) |
| 得点(北) | 68分 高昇辰/71分 安光将作 |
| 北九州の交代 | 61分 原康介→吉長真優、吉田晃盛→西村真祈/73分 高昇辰→平原隆暉/89分 髙橋大悟→奈良坂巧、坂下湧太郎→井澤春輝 |
| 入場者数 | 12,707人(今季ミクスタ最多) |
| 天候 | 晴れ/23.8℃/湿度51% |
| 主審 | 鶴岡将樹 |
| 警告 | 56分 下田栄祐(高)/87分 関野元弥(高) 北九州は警告0・退場なし |
| イベント | ギラヴァンツフェスティバル2026/ウイングアーク1stマッチデー |
※得点シーンの記述、メンバー、交代、審判、入場者数はJ.League公式の試合ページ(テキスト速報・メンバー)を参照しています。閲覧は2026年10月3日19時時点です。
※シュート数・ボール支配率は、J.League公式のテキスト速報とスタッツに表示されていた数値です。J3のチームスタッツは試合の2〜3日後に更新されるため、後日変動する可能性があります。
※J.League公式の記録には、2得点ともアシストの記載がありません。1点目のクロッサーについては中継映像で確認した内容を記載しています。
※両チームの監督・選手コメントは、本稿公開時点では未掲載です。掲載され次第、追記します。

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