【DAZN観戦】「こじ開ける回数が少なかった」|岐阜 1-0 北九州

アイキャッチ|岐阜 1-0 北九州 テレビ観戦
アイキャッチ|岐阜 1-0 北九州

枠を捉えた数では、北九州のほうが多かったんです。

枠内シュートは、6対4でした

2026年11月7日(土)14時5分、岐阜メモリアルセンターヒマラヤスタジアム岐阜。明治安田J3リーグ第16節、FC岐阜戦です。

結果は0-1。負けました。

先に、いちばん意外な数字を置きます。

項目 北九州 岐阜
得点 0 1
シュート 9 12
枠内シュート 6 4
ボール支配率 65% 35%
CK 5 2

ボールを持っていたのは北九州です。枠に飛ばした数も北九州のほうが多い。それで0-1でした。

前節の滋賀戦も0-1。連敗です(【テキスト観戦】4本で2点の次は、18本で0点|北九州 0-1 滋賀)。

今日はDAZNで見ていました

前節は、五反田から速報を追う形でした。今節はちゃんと映像で見ています。

見ていて感じたのは、たぶん多くの方と同じだと思います。持っているのは北九州なのに、危ないのは北九州のゴールのほう。前半はずっとそんな時間でした。

立ち上がりは、両チームとも様子見でした。ゴールを取りに行くというより、まず失点しないほうに重心を置いている。そういう入り方です。

9分に岐阜が最初のコーナーキックを取って、箱崎達也のボールに湯岑滉生が合わせます(枠外)。10分が過ぎた時点で、北九州はまだシュートに至っていませんでした。

そのときの「危ないのは北九州のほう」という感じが、あとで数字とどう合っていたか。それを順番に見ていきます。

結論から言うと、感じていたよりも極端でした。

数字で見る90分

まず、記録を並べます。

項目 北九州 岐阜
得点 0 1
シュート 9 12
枠内シュート 6 4
ボール支配率 65% 35%
CK 5 2
直接FK 13 3
間接FK 0 3
オフサイド 3 0
警告 0 0
退場 0 0

カードが1枚も出ていません。荒れた試合ではなかった、ということです。

天気は晴れ、気温15.4度、湿度37%。ピッチは全面良芝。主審は石丸秀平さんでした。

両チームとも、前節から5人替えてきました

どちらも中3日です。北九州は11月3日にホームで滋賀と、岐阜は同じ日に沖縄まで行って琉球と戦っています(岐阜は3-2で勝っています)。

Jリーグの試合前情報は、北九州のスタメンについてこう書いていました。

予想フォーメーションは4-4-2。直近のリーグ戦からのスタメン変更は5人。福森、長谷川、岡野、吉長、高昇辰が外れ、丸山、奈良坂、坂下、平原、永井が入る

岐阜のほうも5人替えです。

予想フォーメーションは4-2-3-1。直近のリーグ戦からのスタメン変更は5人。外山、甲斐、ジョルダンテル、武、閑田が外れ、羽田、北、大串、屋嘉比、浅田が入る

面白いのはここからで、スタメンを外れた選手が、両チームとも後半に出てきます。

北九州は、外れた5人のうち高昇辰(46分)、福森健太(62分)、吉長真優(62分)の3人。岐阜は閑田隼人(78分)とジョルダンテル(90+5分)の2人です。

中3日を、先発と控えを入れ替えながら回している。そういう11月の戦い方だということだと思います。

なお、この日1トップに入った永井龍は、試合後に「久しぶりのスタメン出場」と聞かれています。コメントは記事の最後のほうに置きました。

34分、箱崎達也のフリーキック

失点の場面です。Jリーグの試合速報は、こう書いています。

FKを獲得。キッカーの箱崎がペナルティエリアの外から右足でゴール右上に決める

ペナルティエリアの少し外。右足。ゴール右上。

この試合、岐阜が流れの中から枠内に飛ばしたシュートは3本だけです。その3本は、あとで出てきますが、全部止まっています。つまり岐阜が奪った1点は、キーパーが触れないところに蹴られたボールでした。

そして、このフリーキックを与えた場面について、田中遼太郎監督が試合後にはっきり言葉にしています。それは記事の後半で出てきます。

岐阜が先制した試合は、7勝0分1敗でした

34分の失点の直後、Jリーグの速報が、こんな数字を出しています。

今季のリーグ戦、先制に成功した試合は8試合。7勝0分け1敗で勝率は87.5%

今日が9試合目で、岐阜はまた勝ちました。8勝0分1敗、勝率88.9%になります。

気持ちのいい数字ではありませんが、34分の時点で、この試合はもうかなり傾いていたということです。岐阜は先に取ると、そのまま持っていくチームでした。

前半のシュートは、1本でした

ここが今日のいちばんしんどいところです。

前半 北九州 岐阜
シュート 1 8
枠内シュート 1 2
ボール支配率 57% 43%
CK 1 2

ボールは6割近く持っています。シュートは1対8です。

その1本は28分、安光将作。ペナルティエリアの中から枠内に飛ばして、岐阜の選手にブロックされました。

45分やって、枠に飛ばしたのが1本。しかもそれは相手の体に当たっている。前半が終わった時点で、北九州はまだ岐阜のキーパー春名竜聖に、1本も仕事をさせていませんでした。

一方の岐阜は8本。9分の湯岑、22分の泉澤、24分の大串、30分の北、34分の箱崎、37分の文仁柱、45+1分に浅田と中村駿。7人が打っています。

ボールを持っているほうが、相手のゴールに近づけない。これが前半の45分でした。

見ているときは、支配率は五分五分くらいかなと思っていました。でも記録は北九州57%です。感じていたより持っていて、それでいてシュートは1対8。「チャンスをつくっているのは岐阜のほうだ」という見え方は、数字で見るともっと極端でした。

大谷幸輝が止めた3本

岐阜の12本を、枠内の4本だけ取り出します。

時間 選手 結果
22分 泉澤 仁 大谷がセーブ
34分 箱崎 達也 ゴール(直接FK)
60分 泉澤 仁 大谷がセーブ
68分 北 龍磨 大谷がセーブ

流れの中から枠に来たのは3本。大谷幸輝は、その3本を全部止めています。

22分の泉澤はペナルティエリアの中から。60分の泉澤はエリアの外から。68分の北もエリアの外から。コースも距離もばらばらの3本を、全部です。

失点は、壁の上を越えていったボール1本だけでした。キーパーの責任にできる失点ではありません。

岐阜の12本も、ついでに全部並べておきます。

時間 選手 結果
9分 湯岑 滉生 枠外(CKから)
22分 泉澤 仁 枠内。大谷がセーブ
24分 大串 昇平 枠外
30分 北 龍磨 枠外
34分 箱崎 達也 ゴール(直接FK)
37分 文 仁柱 枠外
45+1分 浅田 大翔 枠外
45+1分 中村 駿 枠外
59分 泉澤 仁 枠外
60分 泉澤 仁 枠内。大谷がセーブ
67分 北 龍磨 枠外
68分 北 龍磨 枠内。大谷がセーブ

12本のうち8本が枠の外。岐阜も、決して精度の高い日ではありませんでした。それでもフリーキックが1本入れば、こうなります。

北九州の9本を、全部書き出します

こちらも全部並べます。

時間 選手 結果
28分 安光 将作 枠内。岐阜の選手にブロック
49分 奈良坂 巧 枠外(平松のFKから)
53分 吉田 晃盛 枠外
72分 髙橋 大悟 枠内。岐阜の選手にブロック
87分 平松 昇 枠内。岐阜の選手にブロック
90+2分 奈良坂 巧 枠内。春名がセーブ
90+4分 吉原 楓人 枠内(結果の記述なし)
90+7分 髙橋 大悟 枠内。春名がセーブ
90+7分 吉原 楓人 枠外

枠内6本の内訳は、ブロック3本、春名のセーブ2本、結果の記述がない1本です。

90+4分の吉原のシュートだけ、速報に結果が書かれていません。これがセーブなら春名は3本止めたことになります。

打ったのは、髙橋大悟と奈良坂巧が2本ずつです

9本を、選手ごとに分けます。

選手 シュート うち枠内
髙橋 大悟 2 2
奈良坂 巧 2 1
吉原 楓人 2 1
安光 将作 1 1
吉田 晃盛 1 0
平松 昇 1 1

髙橋大悟は、打った2本が2本とも枠内です。72分がブロック、90+7分が春名のセーブ。今季6得点でチーム最多(うちPKが3本)の選手が、今日も枠には飛ばしていました。

そして奈良坂巧。センターバックが2本打っています。49分は平松昇のフリーキックに反応したもの、90+2分はペナルティエリアの中から枠内。第14節の山口戦で決勝点を決めたのも奈良坂でした(【DAZN観戦】シュート4本、全部枠内。今季初の連勝で関門海峡ダービー|山口 0-2 北九州)。

前線の選手が1本ずつで、後ろの選手が2本。これはこれで、今日の攻撃の形を表している数字だと思います。

「岐阜の壁は厚く」は、数字でもそのとおりでした

枠内に飛ばした6本のうち、3本は岐阜の選手の体に当たっています。キーパーの前に、もう一枚ありました。

もうひとつ、壁の厚さが出ている数字があります。

項目 北九州 岐阜
直接FKを得た数 13 3

北九州は13回、ファウルで止められています。岐阜は3回です。

そしてカードは0枚。危ないファウルではなく、計算して止めにきているということです。押し込まれることを前提に守っていたチームの数字だと思います。

「岐阜の壁は厚かった」という感想は、見ていた人の実感そのままですし、記録のほうもちゃんとそう言っています。

枠内6本のうち、4本が87分以降です

ここが、今日のいちばん大きな話です。

Jリーグの速報は、15分ごと・25分ごとにシュート数のスタッツを出してくれます。北九州のぶんを並べると、こうなります。

時点 シュート 枠内
20分 0 0
40分 1 1
前半終了 1 1
65分 3 1
85分 4 2
試合終了 9 6

85分の時点で、シュート4本・枠内2本。

試合が終わってみたら、9本・枠内6本。

つまり最後の5分とアディショナルタイムだけで5本打って、そのうち4本が枠内に行っています。90分のうち85分かけて4本、残りで5本です。

しかも岐阜のほうは、85分の時点で12本。試合終了時も12本。85分以降、岐阜は1本も打っていません。

最後の数分、ゴール前が北九州一色になっていたのは、たしかにそのとおりでした。ただ、そこまでが長すぎたということでもあります。

ボール支配率は、終盤ほど上がっていきました

ポゼッションの推移です。

区間 北九州 岐阜
0〜15分 65% 35%
15〜30分 61% 39%
前半トータル 57% 43%
45〜60分 67% 33%
60〜75分 74% 26%
試合トータル 65% 35%

60分から75分は74%です。4分の3、持っていました。

でも、その15分で打てたシュートは1本(72分の髙橋、ブロック)。持つことと、打つことが、ずっとつながらない試合でした。

滋賀戦と同じ0-1。でも中身は逆でした

前節と並べます。

項目 第15節 滋賀戦(ホーム) 第16節 岐阜戦(アウェイ)
シュート 18 9
枠内シュート 11 6
ボール支配率 69% 65%
失点の時間 11分 34分
得点 0 0
結果 0-1 ● 0-1 ●

スコアは同じです。でも、負け方が違います。

滋賀戦は、打てたのに入らなかった試合でした。18本打って、11本枠に飛ばして、0点。

岐阜戦は、終盤まで打てなかった試合です。85分で4本しかありませんでした。

2試合を足すと、シュート27本、枠内17本、得点0。枠に17本行って1点も入らないというのは、そうあることではありません。

後半だけで、6人が入れ替わりました

田中遼太郎監督は、動きました。

時間 OUT IN
46分 永井 龍 高 昇辰
62分 丸山 壮大 福森 健太
62分 平原 隆暉 吉長 真優
67分 吉田 晃盛 ワッド モハメッドサディキ
77分 坂下 湧太郎 吉原 楓人
84分 高 昇辰 牛之濵 拓

ハーフタイムで永井龍に替えて高昇辰。62分に2人同時。67分、77分、84分。後半だけで6人です。

そして46分に入った高昇辰が、84分に下がっています。

リズムは、たしかに変わりました。60分からの15分で支配率74%まで行ったのは、この交代の効果だと思います。ただ、シュートが増え始めたのは87分からでした。効き始めるのに、ちょっと時間がかかりすぎました。

岐阜のほうは4人。64分、78分に2人、90+5分です。

交代で入った6人のシュートは、2本だけでした

ここは、正直に書いておきます。

後半に入った6人のうち、シュートを打ったのは吉原楓人だけです。90+4分と90+7分の2本。

選手 出場 シュート
高 昇辰 46分〜84分 0
福森 健太 62分〜 0
吉長 真優 62分〜 0
ワッド モハメッドサディキ 67分〜 0
吉原 楓人 77分〜 2
牛之濵 拓 84分〜 0

高昇辰は38分間出て0本。ワッドは75分にオフサイドを取られているので、裏には走っています。牛之濵も90+5分にオフサイド。走ってはいるんです。

いちばん遅く入った吉原が、いちばん打っている。13分で2本です。

交代が効いていなかった、とは思いません。支配率は上がりましたし、最後の7分の押し込みは交代がなければなかったはずです。ただ、入った選手が自分で打った数が2本というのは、0点の理由のひとつだと思います。

ただし、この6人のうち1人には、数字では出てこない話があります。84分に入った牛之濵拓です。これも後半で書きます。

CKは5本。2試合で16本打って、0点です

北九州のコーナーキックは5本。岐阜は2本でした。

ただ、北九州の最初のCKは43分です。岐阜は9分に1本目を取っています。前半のうちに北九州が取れたCKは、その43分の1本だけでした。

前節の滋賀戦が11本。今節が5本。2試合でCK16本、得点0です。

セットプレーの形がないわけではありません。49分には平松昇の左からのフリーキックに奈良坂が合わせています(枠外でしたが)。合わせるところまでは行っている。あとは、枠に収めるところです。

浅田大翔に、枠内シュートを1本も打たせていません

ここは、はっきり良かったところです。

U-19日本代表に選ばれている浅田大翔が、1トップで先発しました。78分まで出ています。

その浅田のシュートは、45+1分の1本だけ。ペナルティエリアの中から打って、枠をとらえられませんでした。

岐阜の枠内4本を打ったのは、泉澤仁が2本、北龍磨が1本、箱崎達也が1本。浅田の名前は1本もありません。

いちばん警戒していた選手を、ほぼ消していました。0-1という結果に埋もれてしまいますが、ここは数字に残しておきたいところです。

オフサイド3回は、裏を狙っていた証拠でもあります

オフサイドを取られたのは、北九州が3回。岐阜は0回です。

  • 3分 永井 龍
  • 75分 ワッド モハメッドサディキ
  • 90+5分 牛之濱 拓

引いて守る相手に対して、背後を狙う動きは出ていました。ただ、タイミングが半歩ずつ合っていません。

岐阜が0回というのは、裏を取りに行く必要がなかったということでもあります。先に取っていましたから。

田中遼太郎監督「岐阜さんのやりたい攻撃、守備をやられてしまいました」

試合後のコメントが出ました。まず試合総括から、全文を載せます。

風も吹いて寒さがある中でFC岐阜さんのホームの声援、雰囲気の素晴らしさを感じました。その中でも北九州から来てくれたサポーターの方々に、勝点3を届けて帰ってもらうことができなかったことを、非常に申し訳なく残念に悔しく思っています。

ゲームの方は、いいところを出した部分もありましたが、前後半を通じて岐阜さんのやりたい攻撃、守備をやられてしまいました。我々が「もう一つ二つギアを上げて相手ゴールに向かっていく」・「相手のボールを奪うところに迫力を持っていく」ところは、前後半を通じてもっとやらなければいけないことでした。

判断のないプレー、狙いのないプレーは非常に少なく、選手たちは粘り強く戦ってくれました。ただ、相手が組織的に狙いを持ってやってくる時に、がむしゃらさだけではなく、安定して得点を取り、得点を取られない。トレーニングからみんなで頑張っていかなければならない部分がたくさんあると感じたゲームでした。

「岐阜さんのやりたい攻撃、守備をやられてしまいました」。ボールを65%持っていたチームの監督の言葉です。

持たされていた、という自覚があるということだと思います。支配率が65%で、85分までシュート4本。それは「やりたいことをやった」側の数字ではありません。

そして「判断のないプレー、狙いのないプレーは非常に少なく、選手たちは粘り強く戦ってくれました」。ここはちゃんと選手を立てています。オフサイドを3回取られているのも、狙いがあって動いていた証拠のほうに入ると思います。

「こじ開ける回数が少なかった」

質疑応答です。質問をした方も、前節の滋賀戦と並べて聞いています。

Q:前節の滋賀戦に続いてボールを多く持ちながらなかなか点が取れず、失点して同じような展開になってしまったことをどのように捉えていますか。

A:先に点を取られた。必要のないファウルから、セットプレーで失点をした展開でした。失点をするまでも、自分たちがボールを動かして前進していくシーンは出ていました。ただ、自分たちがうまく動かせていた部分はあるものの、岐阜さんにうまく要所を締められ、こじ開ける回数が少なかったと思っています。「回数を増やして質を高くしてもっとゴールに向かっていく迫力を出せるようにする」。それが一番の解決策だと思います。

ここを読んで、少し驚きました。

「こじ開ける回数が少なかった」。そして「回数を増やして質を高くして」。

この記事で書いてきたことと、同じ話です。85分の時点でシュート4本、枠内2本。回数が足りていない。監督も、そこを問題だと見ていました。

前節の滋賀戦は「18本打って0点」で、質の話でした。今節は「85分まで4本」で、回数の話です。同じ0-1でも違う、と書いたつもりでしたが、監督の言葉は両方をひとつにして「回数を増やして質を高くして」と言っています。そちらのほうが正確なんだと思います。

もうひとつ、「必要のないファウルから、セットプレーで失点をした」。

34分の失点です。箱崎達也のフリーキックは見事でした。でも監督は、蹴られる前の話をしています。あのファウルは要らなかった、と。

直接フリーキックを13本も与えてくれた岐阜に対して、北九州が与えた3本のうちの1本が、そのまま失点になりました。数字の上でも、そういう試合です。

牛之濵拓、ほぼ1年ぶりのピッチでした

84分から入った牛之濵拓のコメントです。

Q:久しぶりのベンチ入り、そして出場でした。

A:ほぼ1年ぶりにメンバーに入り、試合に出ました。本当にいろいろな方に支えてもらい、またピッチに戻ってこられたので、本当に感謝しかありません。追いつくことを期待されて入ったと思うので、もっとチームのためにピッチで貢献したいという気持ちが強くあります。

ほぼ1年ぶりです。

さきほど「交代で入った6人のシュートは2本だけ」と書きました。その中に、1年ぶりにピッチに戻ってきた選手がいました。数字だけ見ていると、こういうものは見えません。

0-1で負けている84分に送り出されて、6分ちょっと。90+5分にオフサイドを取られています。裏に走った、ということです。

試合の振り返りと、次節への言葉も置いておきます。

A:前回負けた中で連敗せずに自信を持ってこの勝負をつかんでいこうと監督から話がありました。しかし、最後勝ち切ることができなかった。力不足を感じるゲームだったと思います。

A:連敗しましたが、下を向かずにみんな高いモチベーションでやり続けることが重要です。自分自身も厳しい競争があるので、明日からまた次に向けてやっていきたいと思います。

「自分自身も厳しい競争がある」。1年ぶりに戻ってきた選手が、最初に言うのがこれなんですね。

おかえりなさい、と書いておきます。

永井龍「特に何もできずという感じだった」

1トップで先発して、ハーフタイムで交代した永井龍のコメントです。

A:前節負けていたので、昇格を目指していくチームとして絶対に連敗はできない中で、しっかり勝点3を取って帰ろうという意識はありました。ただ、実力不足で負けてしまった。勝たないといけない試合でした。

Q:久しぶりのスタメン出場だったと思いますが、どういった気持ちで試合に臨みましたか。

A:FWなので、ゴールでチームを助けたいという気持ちで入りました。それ以外にも、攻撃の起点になったり、チームに貢献するプレーをしたかったですが、特に何もできずという感じだったので、コンディションも含めてもっと良くしていかないといけません。

厳しい言葉です。

永井龍の45分は、3分にオフサイドを取られたのが記録に残っている全部でした。シュートは0本。前半の北九州のシュートが1本(28分の安光)だったことを考えると、前線に入ったボールがそもそも少なかったはずです。

それでも「特に何もできずという感じだった」と自分で言う。久しぶりの先発で、45分で代えられて、そのうえでこう話せる選手が前にいることは、悪いことではないと思います。

次節への言葉も、はっきりしていました。

A:どんな形でもいいので、勝点3を取らないといけません。ホームでは本当に負けてはいけないので、選手、スタッフみんなで一つになって準備したいと思います。

「どんな形でもいい」。枠内17本で0点の2試合のあとに出てくる言葉として、これ以上ないと思います。

ヒマスタでは、3連勝のあと2連敗です

この会場との相性を並べておきます。長良川競技場と呼んでいたころも含めて、北九州から見たスコアです。

日付 結果
2022年11月20日 ○ 2-1
2023年12月2日 ○ 1-0
2024年5月6日 ○ 1-0
2025年3月1日 ● 1-2
2026年11月7日 ● 0-1

2022年から3連勝して、そこから2連敗。得点は、この2試合で1点だけです。

前回の岐阜戦は「ゴールの臭いがしなかった」でした

岐阜とやったのは、2025年9月6日のミクスタが最後です。そのときも0-1でした。

そのときの記事に、私はこういうタイトルを付けています(ヤバイよヤバイよ、ゴールの臭いがしなかった…|北九州 0-1 FC岐阜)。

今日は、臭いはしました。枠内6本です。前回とは違います。

でもスコアは同じ0-1でした。臭いがするところまでは来て、最後の一歩がまだ足りていない。そういう1年になっているような気がします。

通算の成績も置いておきます。Jリーグの試合前情報によると、岐阜との対戦成績は12勝2分け8敗で、北九州の勝ち越しです。22試合やって12勝。相性の悪い相手ではありません。

ただ、直近3試合はこうです。

日付 会場 結果
2025年3月1日 長良川 ● 1-2
2025年9月6日 ミクスタ ● 0-1
2026年11月7日 ヒマスタ ● 0-1

岐阜には3連敗中です。2024年9月のミクスタで2-0と勝って以来、勝てていません。この3試合の得点は、合わせて1点だけです。

次の岐阜戦は、第34節。2027年4月29日、ミクニワールドスタジアム北九州です。まだ先の話ですが、借りは2つたまりました。

6,631人

ヒマラヤスタジアム岐阜の入場者数は6,631人でした。

岐阜の今季の平均は、この試合までで5,758人。それを900人近く上回っています。3位(この試合前)のチームのホームゲームらしい数字です。

アウェイに行かれた方、おつかれさまでした。あの最後の7分は、現地だとかなりのものだったと思います。

順位は12位、勝点19のまま

北九州の16試合が終わった時点の成績です。

項目 数字
順位 12位
勝点 19
試合数 16
勝分敗 5勝4分7敗
得点/失点 21/24
得失点差 -3

勝点は動きませんでした。ただし、この12位は確定ではありません。第16節はまだ全部終わっていなくて、11月7日16時の愛媛 vs 滋賀と、11月8日の4試合が残っています。栃木SC(勝点18・15試合)と滋賀(勝点17・15試合)が勝つと、北九州は順位を落とします。

昇格プレーオフに入れるのは6位まで。11月7日の時点では、6位の山口が勝点27です。差は8。残りは22試合あります。

得失点差がマイナスになったのは、ちょっと気になるところです。21得点24失点。2試合で0得点の影響が、ここに出ています。

次は11月14日、ホームで群馬戦

第17節は、11月14日(土)14時キックオフ。ミクニワールドスタジアム北九州で、ザスパ群馬を迎えます。

群馬は18位、勝点13。16試合で4勝1分11敗、13得点31失点です。順位表だけ見れば、勝たなければいけない相手ということになります。

ただ、順位が下のチームに取りこぼしてきたのが今季でもあります。第6節、ミクスタで鳥取に2-4で負けています。順位表の上下は、あまりあてになりません。

群馬は13得点31失点。失点が多いチームです。2試合で0得点の北九州にとっては、悪くない相手のはずです。

そして今季のミクスタは、前節の滋賀戦で負けています。ホームで続けて落とすわけにはいきません。

2試合で0得点のまま、ホームに帰ります。枠内17本をどこかで1本、押し込めるかどうか。そこだけです。

日程と結果は、こちらにまとめてあります(2026/27シーズン 日程・結果)。

今日の結論

枠を捉えた数で上回って、0-1。

前節の滋賀戦が「打てたのに入らない」試合だったとすれば、今節は「終盤まで打てない」試合でした。同じ0-1でも、原因は違います。

良かったところもあります。大谷幸輝が流れの中からの3本を全部止めたこと。U-19日本代表の浅田大翔に枠内シュートを1本も打たせなかったこと。最後の7分に5本打ち込んだこと。

足りなかったのは、その7分が85分に始まらなかったことです。

岐阜は強かったと思います。ボールを渡して、13回ファウルで止めて、カードは0枚。先に取ったら持っていく。今季8回先制して8回勝っているチームの、そのとおりの試合でした。

田中遼太郎監督の言葉を、もう一度置いておきます。

回数を増やして質を高くしてもっとゴールに向かっていく迫力を出せるようにする

滋賀戦は質の問題で、岐阜戦は回数の問題でした。監督はそれを分けずに、ひとつの課題として言っています。

そして永井龍の「どんな形でもいいので、勝点3を取らないといけません」。

次は中6日、ホームです。きれいな1点でなくていいと思います。

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