前半、シュートは1本だけでした。
- 約1,500人の子どもたちの前で
- 先発は前節から1人だけ。吉田晃盛はメンバー外
- 前半のシュートは1本。それもブロックされた
- 支配率34%。ボールが持てなかった45分
- 54分、狩野海晟。大谷が止めた、そのこぼれ球
- 58分、3枚替え。失点の4分後だった
- 61分、樋口寛規。また、こぼれ球
- 2つの失点に、共通していたこと
- 65分、髙橋大悟のPK。今季5点目
- 60分から75分、支配率は65%だった
- 数字で見る90分
- 先制された試合、今季5戦5敗
- 元北九州・吉丸絢梓の前で
- とうスタでは2019年から勝てていない
- 勝点13のまま。順位はふたつ下がった
- 安光将作が加入してから、6試合
- 田中遼太郎監督「行ったり来たりしている」
- 「子どもたちの前で、恥ずかしい試合はできない」
- 次は中3日、ホームでAC長野パルセイロ
約1,500人の子どもたちの前で
2026年10月21日(水)13時、とうほう・みんなのスタジアム。明治安田J3リーグ第12節、福島ユナイテッドFC戦です。
この日、福島は「ふくしまっ子みんなで応援プロジェクト」を実施していました。福島県内の保育園・こども園の園児から高校生まで、約1,500名を招待。小学校11校、中学校2校、高等学校2校、保育園・こども園5園。試合前に応援練習をして、メインスタンドから観戦。子どもたちが書いた応援メッセージが、ピッチ脇のLED看板に出ていたそうです。
クラブの発表によると、福島出身の作曲家・古関裕而の応援歌と、東日本大震災のあとに受けた支援が背景にあって、「応援してきた福島、応援されてきた福島」という考え方から生まれた企画とのこと。昨年は「小中学生みんなで応援プロジェクト」として実施されていて、今年は対象を園児から高校生まで広げた2回目です。
こういう日って、強いんですよね。子どもたちの前で下手な試合はできない。どこのチームも気合が入ります。
入場者数は2,141人。平日の13時キックオフとしては、かなりの数字です。福島の直近3試合のホームゲームが1,504人、1,323人、1,410人でしたから、そこを大きく上回りました。
天候は曇のち晴、気温27.0℃、湿度74%。主審は岡宏道さん。キックオフは13時03分でした。
先発は前節から1人だけ。吉田晃盛はメンバー外
北九州の先発は、前節のFC大阪戦(3-1)から1人だけの変更でした(安光将作が来てから3勝1分1敗。7位FC大阪に3-1|北九州 3-1 FC大阪)。
布陣は4-4-2。GK大谷幸輝、最終ラインは福森健太・横窪皇太・神橋良汰・安光将作。中盤に井澤春輝、平松昇、髙橋大悟、吉長真優。前に高昇辰と西村真祈。
外れたのは吉田晃盛です。前節で先制のヘディングを決めた選手が、先発からも控えからも外れました。入れ替わりで、前節に決勝点を決めた西村真祈が先発に入っています。
吉田晃盛がメンバーに入らなかった理由は、クラブから発表されていません。ここは事実だけ書いておきます。
対する福島は4-1-2-3。監督は寺田周平さんで、今季3年目です。前節の岐阜戦(0-1)から5人を変更し、3バックから本来の4バックに戻してきました。GKは吉丸絢梓。アンカーに針谷岳晃、前に芦部晃生、樋口寛規、そしてJ3得点ランキング1位の岡田優希が並びます。
前半のシュートは1本。それもブロックされた
「北九州はシュートを打てない」という感覚。数字がそのとおりでした。
| 前半 | 北九州 | 福島 |
|---|---|---|
| シュート | 1本 | 9本 |
| 枠内シュート | 0本 | 2本 |
| ボール支配率 | 34% | 66% |
45分間で、シュート1本。しかもその1本は、前半アディショナルタイム2分のものでした。
高昇辰がペナルティエリア手前からドリブルで持ち込んで放ったシュート。それを福島の藤谷匠がブロックしています。つまり前半45分間、北九州のシュートはゼロで、ロスタイムに1本打って、それも止められた、ということです。
Optaの記録には、10分の時点でこう出ていました。
10分が経過するも、まだシュートに至るシーンを作り出せない
20分で0本、40分でも0本。この間、福島は8本打っています。
支配率34%。ボールが持てなかった45分
シュートが打てないのは、その手前でボールが持てていないからでした。
| 〜15分 | 36% | 64% |
| 〜30分 | 30% | 70% |
15分から30分の時間帯は、30%対70%。ほとんど福島がボールを持っていました。
福島は寺田監督のもと、パスとポゼッションで中央に人数をかけて崩すサッカーをするチームです。この日は89分の時点でチームのパス数が650本に達しました。49分に當麻颯が、56分に藤谷匠が、それぞれ個人で100本。センターバック2人が100本ずつ回している試合、ということです。
それでも、前半は0-0で終わりました。福島の枠内シュート2本は、どちらも大谷幸輝が止めています。36分の芦部晃生、45分の芦部晃生。どちらもペナルティエリア内へのドリブル侵入からでした。
54分、狩野海晟。大谷が止めた、そのこぼれ球
後半9分、54分でした。
福島の狩野海晟がペナルティエリア内にドリブルで侵入して、シュート。これを大谷幸輝がセーブしました。
ところが、そのこぼれ球に反応したのも、狩野海晟でした。ペナルティエリア内から右足で、ゴール右下へ。
0-1。
狩野海晟はこれが今季2得点目です。1点目は第2節の金沢戦(8月15日)の88分でした。
「子どもたちの声援が福島をひと押しもふた押しもしてしまいそうな、勢いづかせるゴールになってしまった」という感想。スタンドの空気は、ここで完全に動いたと思います。
58分、3枚替え。失点の4分後だった
田中遼太郎監督の動きは、速かったです。
58分(後半13分)、一度に3人を代えました。
| 時間 | OUT | IN |
|---|---|---|
| 58分 | 西村真祈 | 平原隆暉 |
| 58分 | 井澤春輝 | 坂下湧太郎 |
| 58分 | 吉長真優 | 原康介 |
失点が54分ですから、4分後です。
「今思えば、この時点で1枚か2枚、カードを切っても良かったのでは」という思い。気持ちはすごく分かります。ただ、記録を見るかぎり交代そのものは遅くありませんでした。0-1になって、4分で3枚。これはかなり速い決断です。
問題は、その3分後に起きたことでした。
61分、樋口寛規。また、こぼれ球
61分(後半16分)。
左サイドから鈴直樹がクロス。これに反応した芦部晃生がペナルティエリア内からシュート。これも大谷幸輝がセーブしました。
そして、そのこぼれ球に反応した樋口寛規が、ペナルティエリア内からヘディングでゴール右上へ。
0-2。
樋口寛規は2026シーズンの福島の主将で、チーム最古参の選手です。そしてこのゴールが今季リーグ戦初得点でした。しかも47分に警告を受けていて、その14分後の得点です。
「攻めが正に波状攻撃で、クリアしてもまた取られてシュートを打ってくる」という感覚。これも、記録がそのとおりでした。
2つの失点に、共通していたこと
ここ、書いておきたいところです。
2つの失点は、どちらも同じ形でした。
| 54分 | 61分 | |
|---|---|---|
| シュートを打った選手 | 狩野海晟 | 芦部晃生 |
| その結果 | 大谷がセーブ | 大谷がセーブ |
| 決めた選手 | 狩野海晟(右足) | 樋口寛規(ヘディング) |
大谷幸輝は、2回とも止めているんです。
止めたあとのこぼれ球を、2回とも拾われた。この日の福島の枠内シュートは7本で、大谷はそのうち5本を止めています。GKの問題ではありませんでした。
前節のFC大阪戦でも、大谷はPKを止めたあと、コーナーからのこぼれ球で失点しています。あのときはそれが1点で済みましたが、この日は2回続きました。
79分にも、鈴直樹の左クロスに狩野海晟が合わせた枠内シュートを、大谷が止めています。止め続けていたとも言えるし、止めたあとが拾えなかったとも言える。両方が事実です。
65分、髙橋大悟のPK。今季5点目
0-2になった4分後、65分でした。
北九州の攻撃の流れからPKを獲得。キッカーは髙橋大悟です。
左足で、ゴール左下。1-2。
髙橋大悟はこれで今季リーグ戦5得点目。チーム最多です。そして5点のうち3点がPK(第3節の栃木SC戦、第11節のFC大阪戦、そしてこの試合)。この人に蹴らせれば入る、という信頼が、もうチームの中にあるんだと思います。
60分から75分、支配率は65%だった
そして、ここが見落とされやすいところです。
「反撃が遅かった」という感覚。でも数字を見ると、反撃は遅くありませんでした。
| 時間帯(直近15分) | 北九州 | 福島 |
|---|---|---|
| 〜30分 | 30% | 70% |
| 〜75分 | 65% | 35% |
58分の3枚替えと65分のPKをはさんだ60分から75分の15分間、北九州は支配率65%でボールを持っていました。前半が34%でしたから、倍近い数字です。
交代は効いていました。押し返してもいました。
これ、試合後に裏が取れました。58分に入った平原隆暉のコメントです。
負けている状態で入ったので、チャンスを作ることを意識して入りました。あのようなプレーで起点になれたのは良かったと思いますが、他にもゴールに向かってシュートを打てるチャンスがあったので、そこで打てなかったところはすごく課題だと思いましたし、自分の弱い部分だと思いました
これは「PKにつながった起点となったプレーを振り返ってください」という質問への答えです。つまり65分のPKは、58分に入った平原隆暉の仕掛けから生まれていました。3枚替えは、ちゃんと得点につながっていたんです。
でも、その15分間に打てたシュートはPKの1本だけ。そして85分から試合終了までの間に、ようやく2本増えます。90+2分に平松昇がペナルティエリア外から枠内に打って吉丸絢梓がセーブ、90+3分に河辺駿太郎が枠内に打って狩野海晟がブロック。
遅かったのは反撃ではなく、前半でした。0-0の45分間に何もできなかったぶんを、残り30分で取り返さなければいけなかった。そういう試合です。
数字で見る90分
試合全体のスタッツです。
| 項目 | 北九州 | 福島 |
|---|---|---|
| シュート | 5本 | 15本 |
| 枠内シュート | 2本 | 7本 |
| ボール支配率 | 44% | 56% |
| コーナーキック | 0本 | 5本 |
| フリーキック | 8本 | 13本 |
| 警告 | 2枚 | 1枚 |
コーナーキックがゼロです。90分間、一度もコーナーを取れていません。
シュートの推移を並べると、この試合の形がはっきりします。
| 時間 | 北九州(枠内) | 福島(枠内) |
|---|---|---|
| 20分 | 0本(0) | 2本(0) |
| 40分 | 0本(0) | 8本(1) |
| 前半終了 | 1本(0) | 9本(2) |
| 65分 | 3本(1) | 14本(6) |
| 85分 | 3本(1) | 15本(7) |
45分から65分の20分間で、福島は5本の枠内シュートを打って2点。北九州はその間に2本打って、1本がPKでした。
なお、J.League公式の試合記録ではシュート数が北九州3本・福島9本と、上の表(J.Leagueサイトのスタッツ=Opta集計)とは違います。本稿はOpta集計でそろえました。
警告は81分に高昇辰、90+3分に河辺駿太郎。福島は47分の樋口寛規のみです。
先制された試合、今季5戦5敗
そして、この試合でいちばん重い数字がこれです。
| 試合 | 成績 | 勝点 | |
|---|---|---|---|
| 先制された試合 | 5 | 0勝0分5敗 | 0 |
| 北九州が先制した試合 | 6 | 3勝3分0敗 | 12 |
| 0-0のまま(無得点) | 1 | 0勝1分0敗 | 1 |
今季、先に点を取られた試合は5つ。全部負けています。逆転勝ちも、逆転ドローも、一度もありません。
言い換えると、今季の5敗はすべて「先制された試合」です。第5節の愛媛戦、第1節の琉球戦、第6節の鳥取戦、第10節の奈良戦(シュート12対12で、0-2。奈良の5連勝はクラブ新記録だった|奈良 2-0 北九州)、そしてこの福島戦。
一方で、先制した6試合は無敗(3勝3分)。先に取れば負けない。取られたら勝てない。これが今季のギラヴァンツ北九州の、いまのところの姿です。
「反撃が遅かった」というより、追いかける展開そのものを、まだ勝ちに変えられていない。この日もそうでした。
元北九州・吉丸絢梓の前で
この試合、福島のゴールを守っていたのは吉丸絢梓でした。
1996年生まれ、宮崎県出身の183cm。ギラヴァンツ北九州でプレーしていた選手です。そこからヴィッセル神戸、徳島ヴォルティス、大分トリニータを経て、いまは福島のゴールマウスに立っています。
試合前日、福島民報が「吉丸、古巣相手『平常心で』」という見出しで取り上げていました。
その吉丸は、この日フル出場。90+2分の平松昇のシュートを止めて、無失点とはいきませんでしたが、古巣相手に勝利を持ち帰りました。
前節のFC大阪戦も、西村真祈と坂本翔という古巣対決がありました。2試合続けて、です。
とうスタでは2019年から勝てていない
福島との対戦成績を並べます。
| 日付 | 会場 | スコア |
|---|---|---|
通算は4勝4分7敗(全15試合)。そして、ここからが厳しいところです。
とうほう・みんなのスタジアムでは、2019年9月15日の勝利を最後に、5試合勝てていません(1分4敗)。直近は3連敗です。
さらに、福島には4連敗中。最後に勝ったのは2024年6月29日、ミクスタでの2-1でした。
相性、という言葉で片づけたくはないのですが、数字としてはそう出ています。
勝点13のまま。順位はふたつ下がった
この敗戦で北九州は3勝4分5敗、勝点13。勝点は増えませんでした。
そして、順位が下がりました。14位から16位へ。ふたつです。
理由は福島戦の敗戦そのものではありません。同じ日に栃木SCが滋賀に1-0、松本が群馬に2-0で勝ったことです。松本が勝点14で上に出て、栃木SCは勝点13で並んだうえ得失点差(栃木SC -4、北九州 -5)で上回りました。
自分たちが負けて、下にいた2チームが勝つ。いちばん損な日でした。
| 順位 | クラブ | 試合 | 勝点 | 得失点 |
|---|---|---|---|---|
| 13 | レイラック滋賀FC | 12 | 14 | -3 |
| 14 | ガイナーレ鳥取 | 12 | 14 | -10 |
| 15 | 栃木SC | 12 | 13 | -4 |
| 16 | ギラヴァンツ北九州 | 12 | 13 | -5 |
| 17 | 福島ユナイテッドFC | 12 | 11 | -5 |
| 18 | ザスパ群馬 | 12 | 10 | -11 |
福島は勝点8から11へ。18位から17位に上がりました。北九州との差は、勝点2です。
それでも、11位の金沢(勝点14)までは勝点1差。混戦であることは変わりません。1勝で、いくつも動きます。
アウェイでの成績も、気になるところです。
| 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 勝点 | 得点 | 失点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ホーム | 6 | 2 | 3 | 1 | 9 | 9 | 7 |
| アウェイ | 6 | 1 | 1 | 4 | 4 | 7 | 14 |
勝点13のうち、アウェイで取れたのは4だけ。アウェイの勝利は第7節の相模原戦ただ1つです(加入4日でデビュー、1ゴール1アシスト。ようやくのリーグ初勝利|相模原 1-2 北九州)。そしてアウェイは、奈良戦から2連敗になりました。
安光将作が加入してから、6試合
前節の記事で、安光将作が加入してからチームが変わった、という話を数字で書きました。この試合を足すと、こうなります。
| 加入前(第1〜6節) | 加入後(第7〜12節) | |
|---|---|---|
| 成績 | 0勝3分3敗 | 3勝1分2敗 |
| 勝点 | 3 | 10 |
| 得点 | 7 | 9 |
| 失点 | 14 | 7 |
6試合で勝点3だったチームが、6試合で勝点10。この見方そのものは、まだ変わりません。
ただし、第11節からの勝点は増えていません(3勝1分1敗・勝点10 → 3勝1分2敗・勝点10)。安光本人も、第7〜9節の3試合連続ゴールのあとは得点がありません。この日は先発フル出場に近い88分までプレーし、河辺駿太郎と交代しています。
加入して流れは変わった。でも、その流れをここからどう伸ばすか。そういう段階に来ています。
田中遼太郎監督「行ったり来たりしている」
試合後、田中遼太郎監督は総括でこう話しました。
試合の内容は、ボールの扱いがうまい福島さんにボールを握られて、守備をした状態からどうスタートしていくか、どう相手ゴールに向かっていくかという展開の中で、いい形でボールを奪った後の攻撃が非常に苦しんだと思います
ハーフタイムに伝えたことも、具体的に語られています。
我慢強くやらなければならない展開になっている。相手コートでプレーする時間を増やさなければ押し込まれてしまうと。守備は苦しかったものの、及第点の部分もありましたが、攻撃の部分には満足していないよと
そして1点差にしたあと、もう1点を取るために何が必要だったか、と聞かれて。
最後に得点を取るために、もっともっとボックス内にボールを入れる。それはクロスもそうですし、パスもドリブルもあると思います。その回数がやはり少なかった。結果的にシュートも打つことができていないと思います。最後、平松(昇)がボックスの外から足を振ったシーンがありましたが、そのようなシーンをどんどん出していかないといけない
ペナルティエリアの中にボールを入れた回数が足りなかった。コーナーキック0本、シュート5本という数字と、きれいに重なります。
そして、次節に向けての言葉が、いちばん厳しいものでした。
我々は今、安定感というものを欠いていると思います。(中略)前節できていたことが今節できていない。今節できていなかったことをもちろん振り返って次にできるようにしていきますが、積み上げというより、ちょっと行ったり来たりしているような展開になっていると私は感じています
「行ったり来たり」。
これ、直近4試合を並べると、そのとおりでした。
| 節 | 相手 | 結果 |
|---|---|---|
勝って、負けて、勝って、負けて。きれいに交互です。監督が感じていることが、そのまま星取表に出ています。
58分に交代した井澤春輝も、同じところを見ていました。
前半は我慢できていた部分はありましたが、自分たちから焦れて失点してしまったので、もったいなかったなというところですね
井澤春輝は先日、100試合出場を達成したばかりです。「このクラブでもたくさん怪我をしましたし、支えられた分結果で皆さんに返したいと思っています」とも話していました。
「子どもたちの前で、恥ずかしい試合はできない」
最後に、この試合でいちばん印象に残った言葉を書かせてください。
61分に決勝点を決めた福島の主将、樋口寛規のコメントです。
子どもたちの前で恥ずかしい試合はできないと思っていました。まだ改善するところはありますが、戦うところ、走るところは見せられたと思います
冒頭で、「こういう日って強いんですよね、子どもたちの前で下手な試合はできないから」と書きました。
そのとおりのことを、決勝点を決めた選手が言っていました。
福島の寺田周平監督も、試合前に選手へ伝えたことをこう明かしています。
自分たちらしく攻守にアグレッシブに戦ってゴールシーンを増やすこと、最後まであきらめずに戦い続ける姿を子どもたちに見てもらおうと話して臨み、前半から攻守で選手が躍動してくれました
そして試合後は、こう締めていました。
ファン、サポーターのみなさま、福島の子どもたちと勝利を分かち合うことができうれしく、少しほっとしています
ちなみに樋口寛規は、しばらく試合に出られていなかった選手です。「試合に出られない期間は、自分が出た時に何ができるか、苦しい状況の中で何ができるかを意識して上から見ていました」。そして出た試合で、今季初ゴールが決勝点になりました。
一方の田中遼太郎監督も、総括のいちばん最初に、子どもたちのことを話していました。
天気も暖かく、サッカー日和の中で今日はたくさんのお子様が来られていました。そういう未来を担うお子様たちの前でプレーができる、そういう機会をいただけたことに心から感謝して今日はプレーしようと。そういう思いで試合に臨みました
両チームの監督が、同じことを言っていた試合でした。
負けたのは悔しいです。でも、約1,500人の子どもたちが見たのは、最後まで止まらなかった2チームだったと思います。
次は中3日、ホームでAC長野パルセイロ
次節は10月25日(日)14時、ミクニワールドスタジアム北九州でAC長野パルセイロ戦。中3日のホームゲームです。
長野もこの日、ホームでFC琉球に0-1で敗れています。北九州と同じ13時キックオフだったので、休養日数は同条件です。
長野は9位、勝点17(5勝2分5敗)。第10節で高知に3-1、第11節で松本に2-1と2連勝していたところを、この日止められました。得点16・失点16で得失点差はちょうどゼロ。監督は小林伸二さんです。
通算対戦成績は、北九州から見て2勝7分5敗。14試合のうち7試合が引き分けという、不思議な相性の相手です。ミクスタでの対戦に限れば2勝3分2敗。直近6試合は△△●△○△で、北九州の勝ちは2025年2月22日の1回だけでした。
そして、思い出してほしい数字があります。
先制した6試合は、3勝3分で無敗。
この日は0-0の45分間で何も起こせず、先に取られて、そこから届きませんでした。次は逆にすればいい。それだけの話です。
日曜、ミクスタで。
(今季の全日程と結果はこちらのページにまとめています)
※スタッツはJ.Leagueサイトのスタッツ(Opta集計)に基づく、試合直後の数値です。J.League公式の試合記録ではシュート数が北九州3本・福島9本と異なります。またオフサイド数は2系統で表示が逆転しているため、本稿では使用していません。
※J3リーグはゴール期待値(xG)・クリア・タックル・ブロック・クロス・走行距離などが公開されていません。
※3つの得点について、J.League公式にアシストの記録はありません(J3はアシストを公式記録として公表していません)。61分の「鈴直樹の左クロス→芦部晃生のシュート」という経緯は、J.Leagueサイトのライブコメンタリーの記述によります。
※65分のPKを獲得した場面について、髙橋大悟がペナルティエリア内で倒されたという経緯、およびファウルを犯した福島の選手名は、公式記録・J.Leagueサイトのライブコメンタリーのいずれにも記載がありません。中継映像からの記述です。
※吉田晃盛が先発・ベンチともにメンバー外となった理由は、クラブから公表されていません。
※順位は2026年10月21日、第12節全10試合が終了した時点のものです。
※ボール支配率の「直近15分」は、J.Leagueサイトのスタッツがその時点で表示していた区間値です。

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